■シェーバーこと始め
あなたが毎朝使っているシェーバー(電気カミソリ)はいつ、だれ、が作ったのか知っていますか?
■世界最初の網刃シェーバー
網刃が市場の90%以上占める日本では想像するのも難しいが、1930年代、40年代は電気カミソリを作り出したSCHICK社の開発した『ミゾ刃』が主流で、 レミントン、レクトロシェーバーなど すべてこのミゾ刃コンセプトの外刃で、サンビーム社の『網刃』は少数派であった。
余談! 世界最初の電源
交流電源が家庭用電源の標準になっている現代からは不思議な、家庭用直流電源があったという話し。最初の電気シェーバーの「シック・モデル-S」も、この「サンビーム・モデル-R」も電源にAC・DC(交流・直流)両用方式を採用しており、シェーバーが現れた1930年代アメリカの家庭用電源には直流電源も交流電源もあったことがわかる。 アメリカの電力事業の最初はエジソンの提唱した直流送電(DC)が唯一であり、当然それが標準になった。エジソンは直流送電にこだわってテスラ+ウエスティングハウスの交流送電と長年競合。その後交流送電が世界の標準になっても、エジソンが最初に電力を送電し始めたマンハッタンなどかなりの直流電源利用者が残り、つい最近の2005年に完全に直流の送電をやめるときでさえ1500以上の直流電源の利用者がマンハッタンにいて、限られた用途(古いエレベータとか消火ポンプ)に特化して利用していた。